<< 作成日時 : 2008/11/03 11:57 >>
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●160銘柄中8銘柄のデフォルトですべてがパー 2.5兆円の巨額借入金に加え、750億円の特別損失の可能性が出てきたソフトバンク。折からの金融危機で、CDO(債務担保証券)と呼ばれる証券化商品がパーになる恐れがあるというのだ。 ソフトバンクは06年に英ボーダフォン日本法人を買収した際、750億円分のCDOを購入した。ボーダフォンは当時、750億円の社債を発行していて、その償還が2010年だったため、それまでにCDO投資で一儲けを考えたのだろう。 このCDOはゴールドマン・サックス(GS)が作ったもので、社債など160銘柄が組み込んである。格付けはAAだった。 ところが、世界金融危機で事態は一変。このCDOの中には、破綻したリーマン・ブラザーズ債などが含まれていて、6銘柄が債務不履行になったのだ。 「恐ろしいのは破綻が7銘柄になると456億円の損失が出て、8銘柄になると750億円の全額が吹っ飛ぶことです。恐らく、160銘柄の5%が債務不履行となるとパーという内容の契約だったのでしょう」(証券関係者) これがCDOの恐ろしさなのだが、ソフトバンクはこれを公表したから、まあ立派だ。 「世界金融危機が収束の気配を見せないのは、ソフトバンクのような会社がいくつもあるはずなのに、自分の損の可能性を言わないからなのです。ある日突然、巨額の損失が出て倒産する。そんな地雷がいくつもある。しかし、その実態がわからない。ソフトバンクの問題は、こうした危機を垣間見せたと思います。本来ならば、CDOがダメになっても、社債の不履行をヘッジしたCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を発行しているモノライン会社が保証する。でも、モノラインも臨界点を超えれば、支払い不能に陥る。それが今のデリバティブの怖さです」(大阪産業大教授・本山美彦氏=経済学) ソフトバンクは750億円の損失を吸収できるので発表したが、首をすくめている会社はいっぱいある。 (日刊ゲンダイ2008年10月31日掲載)